版を起こして専用のインクで1枚ずつ印刷するシルク印刷は、不織布製品への印刷方法として最も一般的です。
このページでは、シルク印刷の基礎知識をご紹介します。
データはCMYKモード・K100%(黒)で作成
ドキュメントのカラーモードは、CMYKカラーで作成ください。
印刷部分(インクがのる部分)は、どのような色で印刷する場合でもK100%(C0 M0 Y0 K100)で作成をお願いします。
※印刷色が「白色」でも、K100%(C0 M0 Y0 K100)で作成
【印刷見本】
※クリックで拡大します
入稿データの保存方法について
ドキュメントのカラーモードは、CMYKカラーで作成ください。
【Illustratorデータ作成時の注意事項】
・文字はアウトライン化してください。
・印刷デザインはグループ化してください。
・保存形式はaiで保存し、「PDF 互換ファイルを作成」にチェックを入れてください。
【Photoshopデータ作成時の注意事項】
・文字はアウトライン化してください。
・解像度は300dpi以上を推奨します。
・印刷データのみでレイヤーを統合してください。
・保存形式はpsdをお勧めします。
最低線幅は、0.75mm~1mm
線幅が細いとカスレの原因になるため、最低線幅は、0.75mm~1mmを推奨しています。
反対に線のヌキが小さいとツブレの原因になるため、ツブレてほしくない要素は、同じく0.75mm~1mm程度ヌキを作ってください。
不織布にはエンボスと呼ばれる凹凸があり、エンボスに隠れてしまうため、不明瞭な印刷となる可能性があります。
【印刷見本】
※クリックで拡大します
ベタヌキの場合、細い線はつぶれがちになります
ベタヌキで細い線を印刷する場合、線幅が潰れてしまうことがあります。
印刷を美しく仕上げるためには、線幅を潰さないように、線幅を太くしたり、ツブレを加味したりしてご入稿いただくことを推奨します。
【印刷見本】
※クリックで拡大します
グラデーションは濃度によってはベタ塗りと変わりない状態になります
網目模様でのグラデーション表現は、濃度によってはベタ塗りのように見えてしまうことがあります。
不織布にはエンボスと呼ばれる凹凸があり、細すぎる線はそのエンボスに隠れてしまうためです。
※クリックで拡大します
濃い色の生地に薄い色を印刷すると、生地色が透けて見えてしまうことがあります
シルク印刷のインクは、完全な不透明ではありません。そのため、生地の色の影響を受けます。
濃い生地に薄い色を印刷する場合、生地色が透けて見えてしまうことがあります。
※クリックで拡大します
カラークールキルトバッグへの印刷について
カラークールキルトバッグは、キルト風のエンボス加工が施された不織布を使用しています。そのため、他の不織布製品に比べて、印刷ツブレが発生しやすくなります。繊細な印刷図案の場合は、カラークールベーシックのほうがおすすめです。
【印刷見本】
カラークールキルトバッグへ印刷
カラークールベーシックへ印刷
※クリックで拡大します
多色刷りデータの作成方法
多色刷りをご希望の場合は、必ずデータにトンボをご用意ください。また、分版作業と印刷順のご指定をお願いいたします。ご指定がない場合、弊社で判断させていただきます。
なお、印刷イメージもご用意いただけますと、よりスムーズにご対応させていただきます。
【印刷見本】
※クリックで拡大します
アナログ作業による、多色刷りの位置ズレについて
ラッピングの森では、多色刷りの印刷をアナログ作業で行っております。そのため、機械による印刷と比べて、位置ズレが発生する可能性があります。
位置ズレの程度は、手作業で1色ずつ位置を確認していますが、2~3mm程度のズレが発生する場合があります。
位置ズレが気になる場合は、2~3mm程度のズレがあっても問題がないデータを作成いただくことをおすすめします。
また、位置ズレは1枚ずつよく見るとちょっとずつ違う、そんなアナログな仕上がりの特徴でもあります。アナログな雰囲気を楽しみたい場合は、そのままご利用ください。
※クリックで拡大します
インク色の重なりについて
インクは不透明ですので、濃色の上に薄い色を配置すると、薄い色が濃色に影響を受けてしまうことがあります。
色の重なりを利用してデザインされるお客様もいらっしゃいますが、不安な場合は、有料の校正サービス(1,100円)をご利用ください。