最終更新日: 2025年6月13日 by 梅子
「保冷バッグの保冷力に違いはあるのか?」「どう選ぶのが正解?」
ラッピング資材専門店として、不織布製の保冷バッグを多数取り扱うラッピングの森が、実験データに基づいた比較と選定のポイントをわかりやすく解説します。
販促や店舗オペレーションに役立つ「保冷バッグ選び」の基準を、実用目線でご紹介します。

目次
保冷バッグの保冷力はどれくらいある?メーカーと当店の検証結果
保冷バッグにどの程度の保冷効果があるのかは、気になるポイントのひとつです。
ここでは、仕入先メーカーによる実験データと、ラッピングの森が社内で行った検証をもとに、実際の保冷力の目安をご紹介します。

メーカーによる保冷実験|保冷平袋での検証データ
保冷バッグにどの程度の保冷効果があるのかを確かめるため、当店が取り扱う仕入先メーカーでは、「保冷平袋」を使った検証を実施しています。

実験では、5℃に冷やした350mlのペットボトルを2本用意し、以下の条件で比較しています。
- 1本は保冷バッグに入れ、もう1本は無梱包のまま設置
- 外気温35℃の環境で、3時間後の水温を測定
そして、下記の表がその実験結果です。

保冷バッグに入れたペットボトルは、未使用のものより約5℃水温の上昇を抑えることができました。
バッグが外気の熱を遮断し、内容物の冷たさをしっかり保持していることが分かります。
自社実験でも同じ結果に|バッグごとの保冷力差はごくわずか
ラッピングの森でも、社内で「カラークールキルトバッグ」を用いた保冷力の検証を行いました。
メーカーが「保冷平袋」で行った実験と同様に、5℃のペットボトルを入れ、35℃の室内環境で3時間後の温度を測定しました。

その結果、無梱包のペットボトルとの差は約4℃。
素材や形状の違いはあれど、メーカー実験とほぼ同じ傾向であり、保冷力における明確な差は見られませんでした。
つまり、「どの保冷バッグを使うか」よりも、「保冷バッグを使うかどうか」が保冷効果の決め手になるということが、実際の検証からも明らかになりました。
どの製品を選んでも一定の保冷効果が期待できるため、サイズ・形状・見た目・用途で選ぶのがおすすめです。
保冷力を高めるために知っておきたい使い方のコツ
保冷バッグは、どの商品を選んでも一定の効果が期待できますが、使い方によって保冷力の持続時間は大きく変わります。
ここでは、実際に現場で役立つ「保冷力を最大限に引き出すための工夫」を3つの視点からご紹介します。
保冷剤の併用は必須
保冷バッグ単体では冷気を「保持」する機能しかないため、冷気を「供給」する保冷剤の使用は必須です。
特に夏場は、保冷剤を入れることで保冷持続時間が約1.5~2倍に伸びるという実験データもあります。
また、バッグの上下や側面に保冷剤を分散して配置することで、全体的な温度低下効果を高められます。

開閉頻度と詰め方で効果が変わる
保冷バッグの開け閉めの回数が多いほど、冷気が逃げて保冷効果は低下します。
必要以上に開けないよう工夫することで、冷たさを長くキープできます。
また、中身をすき間なく詰めることも大切です。空間が多いと冷気が逃げやすくなるため、商品に合わせたサイズ選びも保冷効果に直結します。

保冷バッグの持ち歩き時間の目安は?
保冷バッグの保冷持続時間は、外気温・保冷剤の有無・中身の温度などによって変動しますが、
一般的な目安としては、1〜2時間程度と考えるのが安心です。

たとえば、真夏の炎天下(35℃前後)で保冷剤なしの場合、30〜60分ほどで冷たさが失われていくこともあります。
反対に、保冷剤を併用し、直射日光を避けた状態であれば、2時間以上持たせることも可能です。
なお、保冷する中身(冷えたペットボトル/アイス/冷菓など)の温度によっても違いがあるため、「長時間持ち歩く=保冷剤+使い方の工夫が必須」と考えておくと安心です。

保冷力だけじゃない!選ぶときの注目ポイント
保冷力が大きく変わらないのであれば、「どのバッグを選べばいいのか?」という疑問に行き着くのは自然なことです。
ラッピングの森では、サイズ・形状・厚み・見た目・単価など、選定に役立つ要素をまとめた専用特集ページをご用意しています。

目的やシーンに合わせた保冷バッグを選びたい方は、ぜひこちらをご覧ください。
まとめ|保冷バッグは「使い方+用途」に合わせて選ぶ
この記事では、保冷バッグの保冷力についてメーカーとラッピングの森による実験結果をもとに解説しました。
その結果、保冷バッグごとの保冷力に大きな差はなく、どの製品でも一定の効果が得られることがわかりました。
そのため、製品の選定では保冷剤の併用やサイズの適正、持ち歩き方など、活用方法こそが保冷効果を高める鍵といえます。

また、選び方については、サイズ・形状・見た目・単価といった複数の視点から検討することが大切です。
具体的な選定方法や商品タイプは、以下のカテゴリページで詳しくご紹介しています。
業務用・販促用など、用途に合わせてぴったりの保冷バッグをぜひ見つけてみてください。
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